鈴木（浜名湖ＳＳ）大会新Ｖ １５歳以上男子４００個メド 競泳・静岡県ジュニア選手権
競泳の全国ジュニア五輪杯夏季予選を兼ねた静岡県ジュニア選手権（県水泳連盟、静岡新聞社・静岡放送主催）が２９日、富士市の県富士水泳場で開幕し、男女の年齢別など６６種目でタイム決勝を行った。
男子１５歳以上の４００メートル個人メドレーは鈴木麻央（浜名湖ＳＳ）が大会新で優勝し、２００メートル背泳ぎも松本周也（ヒマワリＮＷ）が大会新で頂点に立った。
女子は１５歳以上の５０メートル背泳ぎを中島芽郁（日大三島高）が県記録に迫る２９秒４７の大会新で制し、１１～１２歳の５０メートルバタフライも中村朱里（アケアクラブ）が大会新で女王の座に就いた。
３０日には男女の年齢別など５２種目に分かれて予選を行い、年齢に関係なく男女計１４種目で決勝を県選手権として行う。
◇…男 子…◇
【１１～１２歳】
▽２００メートル自由形 ①渡辺瑠斗（ルネサンス沼津）２分５秒０６＝大会新
【１３～１４歳】
▽２００メートルバタフライ ①川村誠吾（グランツ）２分９秒９４＝大会新
【１５歳以上】
▽２００メートル自由形 ①高橋航太郎（自衛隊）１分５０秒６１
▽２００メートル背泳ぎ ①松本周也（ヒマワリＮＷ）２分０秒５５＝大会新
▽４００メートル個人メドレー ①鈴木麻央（浜名湖ＳＳ）４分２７秒０２＝大会新
◇…女 子…◇
【１１～１２歳】５０メートルバタフライ ①中村朱里（アケアクラブ）２８秒８９＝大会新
▽２００メートルメドレーリレー ①レオリブレ（酒井、高橋、杉山、高柳）２分９秒８０＝大会新
【１５歳以上】
▽５０メートル背泳ぎ ①中島芽郁（日大三島高）２９秒４７＝大会新
▽４００メートルメドレーリレー ①浜名湖ＳＳ（宮津、伊藤、松野、豊田）４分２２秒３５＝大会新
自己ベスト４秒更新 国体代表狙い メドレー選択 自己記録を約４秒更新し、１５歳以上の男子４００メートル個人メドレーを鈴木（浜名湖ＳＳ）が大会新で制した。本来は自由形の選手だが、国体の代表選考会を兼ねた大会で選んだ種目で結果を出し、「自分の泳ぎの幅が広がった」と笑顔を見せた。
昨年度の終わりから個人メドレーに取り組み始め、長水路の大会に出場したのは今回が２回目。「隣のコースの大学生について行こう」とレースに臨み、バタフライで２位につけると、背泳ぎで加速してトップに。苦手の平泳ぎでも粘り、最後の自由形で引き離して優勝を果たした。
得意の自由形だけでなくバタフライと背泳ぎには自信があり、スイミングクラブ単位で出場したメドレーリレーでは“穴埋め”で出場した実績があった。「背泳ぎは体力がつくし、バタフライもドルフィンキックが自由形のスタートとターンに生きる」と前向きに捉える。
課題は平泳ぎで、「いつも使わない筋肉を使ってきついが、楽に速く泳ぎたい」と成長を誓う。国体はリレーで出場経験があるが、個人種目で代表に選ばれれば初めて。「決勝に進出し、静岡のために競技得点を挙げたい」とふるさとへの貢献に決意を示した。
（寺田拓馬）
２００自制した高橋 パリへ基礎固め 東京五輪に出場した実力者の高橋航太郎（自衛隊）が１５歳以上の男子２００メートル自由形で地力を見せつけた。
最終目標のパリ五輪出場に向け、「まだ土台づくりの段階」で１日に１万５千メートルほどを泳ぎ込んでいる。スピードを磨くのはこれからで目標タイムに届かなかったが、あすも１００メートルと４００メートルにエントリー。「レースの中で感覚を養いたい」と先を見据える。
来年３月の五輪代表選考会に照準を合わせた上で、９月の国体、１１月末からのジャパンオープンで実戦を積む予定。「パリ五輪への挑戦が最後と決めている。気持ちよく自分の力を出し切りたい」と集大成を誓う。
スタートで滑った 松本周也の話 ２分を切るつもりだったが、スタートで足が滑ってしまった。パリ五輪に向け、自分のメイン種目はあす出場予定の２００メートル個人メドレー。前半から飛ばし、持ち味を出したい。
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