住みたい菊川 若者がつくる まちづくり部 4テーマ巡り活動

 菊川市内で若者が住みたいまちを自分たちでつくろうと取り組む「菊川まちづくり部」の活動が行われている。高校生や大学生ら18人が参加し、駅前活性化や観光、自然、交流の四つをテーマに各班が活動する。

菊川駅周辺に必要だと思う施設を短冊に書いて飾る生徒=菊川市堀之内
菊川駅周辺に必要だと思う施設を短冊に書いて飾る生徒=菊川市堀之内


 7月にはJR菊川駅前の活性化を目指す班が七夕に合わせた企画を駅近くで実施した。夕方の帰宅時間帯にササを設置し、駅前に必要な施設を短冊に書いてもらおうと通行人に呼びかけた。勉強スペースのあるカフェや映画館、住民が交流できる広場が欲しいと書く学生が多かった。同班は集計結果を分析して課題を見つけ、11月のまちづくり部報告会で発表する。
 同班の常葉大1年の嶋龍之介さん(18)は「学生は参加してくれたが大人はなかなか答えてくれず壁を感じた。幅広い世代の人に感心を持ってほしい」と話す。企画した藤枝東高1年の勝尾結夢さん(15)は「通学で駅を利用するが、周辺に活気がなく、どうにかしたいと思って入部した。同じ思いを持つ他校の人と意見を交わせるのは貴重な体験」と語った。
 まちづくり部を主催する同市市民協働センターの職員でコーディネーターの鈴木貫司さん(31)は「一人ではできないことも仲間と協力することで実現できる。活動を通じて成功体験を積み重ねてほしい。若者が行動することで大人の意識も変わっていけば」と期待する。
 (伊藤さくら)

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