諏訪原城 武田と徳川どちらの手に? 島田の城跡でチャンバラ合戦 春風亭昇太さんも参加

 島田市は31日、諏訪原城応援隊イベント「チャンバラ合戦」を国指定史跡の諏訪原城跡(同市)で開いた。築城450周年を記念し、落語家の春風亭昇太さん(静岡市清水区出身)も応援隊長として登場した。戦国時代に武田と徳川の攻防の舞台になった城跡で、小学生ら約50人が両軍に分かれて熱戦を繰り広げた。

春風亭昇太さん(中央)も参戦し、熱戦を繰り広げたチャンバラ合戦=島田市の諏訪原城跡
春風亭昇太さん(中央)も参戦し、熱戦を繰り広げたチャンバラ合戦=島田市の諏訪原城跡

 合戦はスポンジ製の当たっても痛くない刀を使用し、腕につけた「命」に見立てたボールをたたき落とすチーム戦のアクティビティー。二の曲輪(くるわ)を会場に、最初は制限時間内に生き残った人数を競い合う形式で2試合行った。
 試合は1勝1敗の互角の展開で、最終戦は大将を守り切ったチームの勝利とし、昇太さんも武田軍として参戦した。開始早々に昇太さんは討ち取られるも、徳川軍の大将が倒され、武田軍に軍配が上がった。
 合戦前に、昇太さんが城の特色などを紹介する現地解説もあった。
 諏訪原城は天正元(1573)年に武田勝頼の命で遠江国獲得の拠点として築城された。その後、徳川家康の手に落ち、牧野城に改称。今川氏真などの武将を置いたが、武田氏滅亡後は軍事上の必要性が薄れ、天正18(1590)年に廃城になったとされる。
 (島田支局・寺田将人)

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