竹の自転車で湖上すいすい 放置竹林活用し製作 浜松・佐鳴湖

 放置竹林の整備や活用に取り組む浜松市北区のふじのくに竹王国企業組合(大石誠一理事長)はこのほど、地元の聖隷クリストファー大の学生らを招き、竹を使った「水上自転車」の走行体験会を同市の佐鳴湖で開いた。

竹を使った水上自転車に試乗する学生=浜松市の佐鳴湖
竹を使った水上自転車に試乗する学生=浜松市の佐鳴湖

 水上自転車は組合員の手作りで、市内の山から切り出した12本の竹を使って製作し、耐荷量約180キロの浮力を備えるという。日よけの竹傘も取り付けた。
 リハビリなどの理学療法での活用を視野に、同大リハビリテーション学部理学療法学科の学生5人が参加。自転車のペダルをこぐと、湖の水をかいて風も生かしながら前進し、ハンドルで進行方向を調整した。
 運転に慣れると逆方向にペダルをこいで後進するなどして、走行を楽しんだ。同大4年の池本遼悟さん(22)は「陸の自転車と違い、コントロールが難しかったが、新鮮な感じで楽しかった」と話した。
 大石理事長は「使い道のない竹を放置せず活用し、最後は肥料にするなど地元の竹をすべて地元で消費することが重要」と話した。

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