浜松中心街 リノベーション促進 市のスクール卒業生らに補助新設

 浜松市は本年度、中心市街地の空き店舗など遊休不動産を再生・利活用してまちづくりを進める「リノベーションまちづくり」の取り組みを加速するため、市主催のリノベーションスクールの卒業生らを対象にした事業費補助制度を新設した。資金確保に悩む出店希望者らを後押しし、中心市街地の魅力創出や活性化などにつなげる。

 市が2014年度から開催しているリノベーションスクールの卒業生や、エリア全体のにぎわい再生を目指す「エリアリノベーション」のサロン受講生らが中心市街地などで出店する際、リノベーションに関する施設整備費や備品費、敷金礼金などを最大500万円(補助率2分の1)まで補助する。関連費用として本年度一般会計当初予算で2千万円を確保した。
 中心市街地の空き店舗対策としては出店者に対して最大150万円(同)を補助する制度があり、22年度は20事業者が利用した。新設制度は300万~1千万円の事業規模を想定して設計し、エリアリノベーションなどにも活用しやすいように補助額を拡大した。
 市産業振興課の担当者は「事業意欲の高いリノベーションスクール卒業生らの出店につなげ、リノベーションまちづくりを推進したい」と話している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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