浜松市立中学制服 在り方を考える 市教委が検討委

 浜松市教育委員会は8日、市立中学校の制服の在り方について考える検討委員会を中区の市教委で初開催した。委員らは生徒や保護者らを対象に、制服に関する希望や悩みなどを問うアンケートを9月から実施していくことなどを確認した。

学校制服の在り方について議論する検討委員会=浜松市中区の市教委
学校制服の在り方について議論する検討委員会=浜松市中区の市教委

 委員会は多様な性自認への対応、リユースしやすい全校統一化、私服の容認など、生徒や家庭の実情を踏まえた見直しを求める市民の意見を受けて設置した。市教委職員や校長のほか、学識経験者や保護者、市民団体関係者らが委員として出席した。
 会合では市内の約9割の学校で、制服の着用機会が登下校時に限られているとの現状が説明された。委員から「子どもの希望を第一に考えたい」「多様な選択肢があるべき」などの意見が出た。
 委員の犬塚協太県立大教授(家族社会学)は「経済格差や性の多様性、宗教など、昔と今とでは家族の形が異なる。多様な家族にどのように対応していくかを地域全体で考えていかなければならない」と話した。
 学校制服に関するアンケートは、市内の中学生と保護者、小学4~6年生らを対象に行っていくという。

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