「秋葉信仰」調査 事業概要を報告 浜松市文化財保護審

 浜松市文化財保護審議会(片桐弥生会長)はこのほど、本年度初会合を市役所で開いた。市は、本年度からおおむね5年計画で実施する「秋葉信仰」関連の文化財群調査事業の概要などを報告した。
 本年度は9月ごろ~来年3月末に天竜区春野町の秋葉山表参道の調査を行う。委託業者や市文化財サポーターなどの協力を得て、現道・旧道の把握や文化財の写真撮影をはじめ、文化財の基本情報調査票、概要図、位置原図を作成する。
 2024年度以降は秋葉山裏参道、掛川宿や浜松宿からのルートなど、東海道と接続する主要ルートを優先的に調査する。ウオーキングイベントなどに活用できるデジタルマップなども作成し、県西部の周遊コースも提案していく。
 また、市は文化財保護の担い手を育成するため、22年10月に導入した市文化財サポーター制度について、中高年を中心に134人(7月1日現在)が登録していることを報告し、浸透が進んでいない若年層へのアプローチを強化する意向を示した。

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