「アサリ保護 理解を」 一般の採捕規則変更で浜名漁協
浜名湖のアサリ保護のため、一般人がアサリを採る際の規則を変更した浜名漁協(浜松市西区)は8日、渥美敏組合長が同漁協で記者会見し、「産卵期に親貝をいかに残しておくかが大事。資源を保護するために理解してほしい」と協力を呼びかけた。
採捕期間を新たに設けて3月から8月末までとし、産卵期を含む9月~2月末までの採捕を禁止した。採捕量の上限を1人1日2キロから1キロに変更した。
渥美組合長は一般の採捕を全面禁止にしなかったことについて「春から夏には、湖に少しでも親しんでもらいたい」と説明した。
昨年は10月から1カ月間行った漁業者の禁漁を、ことしは9月から1カ月間行うことも発表した。県の研究機関の見解を踏まえ、9月に産卵のピークを迎えると判断した。
浜名湖のアサリ漁獲量は2009年の6007トンから22年は196トンと大幅に減少している。今後、湖周辺の約100カ所に新たな規則や、既に規則に定めている採捕場所や使用できる漁具などを表示した看板を設けて周知する。
(浜松総局・白本俊樹)