⚽藤枝MYFCが積極補強 PO圏へ本気、5人加入で競争激化

 プレーオフ圏(6位以内)を目指す本気度を示し、J2で12位の藤枝がシーズン途中の移籍期間に積極補強を敢行した。「競争力を上げれば、チーム力が上がり、勝つ確率も上がる」。須藤監督はリーグ戦終盤に向け、手綱を引き締める。

練習初日から激しく競り合うFWレオナルド(右)とMF西矢=藤枝MYFCサッカー場
練習初日から激しく競り合うFWレオナルド(右)とMF西矢=藤枝MYFCサッカー場
残り全試合出場を狙うDF中川創(左)
残り全試合出場を狙うDF中川創(左)
練習初日から激しく競り合うFWレオナルド(右)とMF西矢=藤枝MYFCサッカー場
残り全試合出場を狙うDF中川創(左)

 J2日本人得点王のFW渡辺とアシスト王のMF久保のJ1移籍を受け、獲得したのは5選手。先週にJ3今治のFW中川風とJ1札幌のMF田中が加入したのに続き、今週からJ1名古屋のFWレオナルド、J2磐田のDF中川創、J3FC大阪のMF西矢を加えた。人数だけだと計算が合わない気がするが、MFの杉田主将、河上、大曽根がけがで長期離脱中でポイントを押さえた補強。徳田航介社長は「夏場ではクラブ史上かつてない規模」と胸を張る。
 新加入選手に共通するのは真面目さと野心。レオナルドが「監督のプランを理解し、決定力で応えたい」と意欲を示せば、J3最少失点のFC大阪からJ2最多失点の藤枝に来た西矢も「運動量が持ち味。遠慮なく声を出し、試合中に隙を見せない雰囲気をつくりたい」と気合十分。「(移籍は)数日で話が決まり、直感で決断した」という中川創も「残り全試合に出場し、ピッチ上でリーダーシップを発揮したい」と決意を固める。
 既存選手の鼻息も荒く、「みんなギラギラしている。練習が変わった」と指揮官。試合を続けながら不満分子をつくらず短期間でチームを再構築するのは至難の業だが、最適解を見つけられるか。須藤監督の手腕が問われる。
 (寺田拓馬)

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