消防ホース握り水圧体感 焼津で志太消防本部教室 小学生、煙の中避難訓練も

 志太消防本部は8日、少年消防クラブ夏季教室を焼津市の市消防防災センターで開いた。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの実施。市内の小学4年から6年までの児童21人が参加し、訓練の体験を通じて消防の仕事を学んだ。

消防隊員の補助を受けて放水体験する児童=焼津市の市消防防災センター
消防隊員の補助を受けて放水体験する児童=焼津市の市消防防災センター

 児童は消防隊員の補助を受けて放水を体験した。放水時の反動に負けないよう、左足を前に出して体重をかけ、体を安定させた。濃煙迷路体験室で無害の煙をたき、視界が悪い状況で外に避難する訓練にも挑戦。ハンカチで口を押さえ、低い姿勢で出口を探した。
 防火衣を着装して記念撮影したり、はしご車や救急車といった車両を見学したりして楽しんだ。119番を受信する情報指令課や災害対策本部室など庁舎内も訪れ、緊張感を味わった。
 大井川南小5年の小林彩愛さん(11)は「防火衣が暑かったり活動時間が長かったりして、すごい仕事だと思った」と笑顔を見せ、小川小5年の鈴木悠斗君(10)は「消防士や救命士の仕事を学べた」と話した。
 同教室は児童の防火・防災意識の向上を目的に行っている。
 (藤枝支局・青木功太)

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