藤枝旧市街地活性化へ意見交換 市が初会合

 藤枝市は9日、旧市街地の総合的な再生の推進を図るために設置した藤枝旧市街地活性化協議会の初会合を市役所で開いた。行政や金融機関、教育、観光、商業など幅広い分野の関係者ら約30人が出席し、旧市街地の再生と活性化に向けて意見交換した。

旧市街地の再生と活性化に向けて意見交換した協議会の初会合=藤枝市役所
旧市街地の再生と活性化に向けて意見交換した協議会の初会合=藤枝市役所

 事務局が市の藤枝旧市街地総合再生基本計画(2022~31年度)の概要と事業計画を説明した。地域ブランド力と地域経済力、回遊性、生活利便性をそれぞれ向上する基本方針に基づき、市の各課で取り組む良好な景観形成や商店街の誘客促進など具体的な施策を紹介。地域の歴史と文化、自然環境の特性を生かしたまちづくりを推進する都市再生整備計画(23~27年度)も示した。
 出席者からは、対象者を明確にした戦略の提案や他自治体との施策の差別化の必要性といった意見が上がった。地元商業者や住民は市民自身が藤枝を愛して情報発信する大切さや、蓮華寺池公園を核としたまちづくりなどを強調した。
 会合では、協議会の会長に藤枝商工会議所の江崎晴城副会頭、副会長に市都市建設部の佐野暁義部長と市産業振興部の紅林豊部長を選任した。江崎会長は進行する人口減少を課題に挙げ「藤枝が魅力的なまちになるためには旧市街地の特性を生かして、何ができるのかという視点が非常に大事。各専門分野が一緒になって話し合いたい」と呼びかけた。
 (藤枝支局・青木功太)

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