車椅子ソフトボール メンバー確保へ「静岡REX」9月体験会

 2028年ロサンゼルスパラリンピックで正式種目を目指す車椅子ソフトボールチームの競技者を増やそうと、県内在住者でつくるチーム「静岡REX」は9月2日午後1時から、同競技の体験会を静岡市駿河区の東静岡2号調整池で開く。メンバーはこのほど、会場整備のため県や同市の職員と草むしりや小石の除去を行った。

体験会に向けて草むしりや小石除去などの整備を行った静岡REXのメンバーら=静岡市駿河区東静岡
体験会に向けて草むしりや小石除去などの整備を行った静岡REXのメンバーら=静岡市駿河区東静岡

 車椅子ソフトボールは1チーム10人で行うが、同チームは現在9人。他県のチームとまだ試合ができないため体験会を企画した。
 同競技は車椅子が走りやすいよう、土のグラウンドではなく舗装された敷地で行う。同調整池はグランシップ(同区)の東側にあり、大雨の時に雨水をためる市施設で敷地面積は約6千平方メートル。舗装で覆われ、平常時は空き地となっている。市は本年度、活用法を探る社会実験を始め、その一環で会場を提供した。
 同チームのメンバーや県、市職員ら計13人は、会場の雑草や小石を手作業で取り除いた。メンバーの一人で日系ブラジル人の村上マサヨシさん(25)=浜松市南区=は3年前に交通事故で右半身まひになった。左手1本でバットを振り、「打球が遠くに飛ぶと気持ちがいい」と魅力を語る。
 体験会の参加は申し込み不要。駐車場あり。問い合わせは静岡REXの佐藤光春代表<電070(5406)5263>へ。
 (社会部・瀬畠義孝)

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