地域の盆踊り復活 閉校の島田・伊久美小 児童、卒業生ら思い出づくり

 島田市の伊久美小閉校記念行事実行委員会は13日夜、盆踊り大会を同市伊久美の同校グラウンドで開いた。本年度末の閉校に合わせた企画で、数十年ぶりに伊久美地区の盆踊り大会が復活した。

盆踊りを楽しむ参加者=島田市の伊久美小グラウンド
盆踊りを楽しむ参加者=島田市の伊久美小グラウンド


 卒業生らでつくる実行委が地域の思い出づくりを目的に計画した。グラウンドの中央には櫓(やぐら)が設置され、ちょうちんも飾り付けられて雰囲気を盛り上げた。児童や卒業生、学校関係者、地域住民らが伊久美音頭などを踊った。帰省した地元出身者も来場し、地域が活気づいた。出店もあり、子どもたちはスーパーボールすくいなどを楽しんだ。学校の思い出を記す寄せ書きコーナーも設けた。
 伊久美小児童はフランクフルトや焼き鳥の屋台を出店した。売り上げは来年3月の閉校記念式典で実施予定の打ち上げ花火の費用に充てる見込み。
 6年生の岩村伊音李さん(11)は「最後の卒業生として仲間と協力して楽しい祭りになった」と笑顔を見せた。
 同実行委の仲安寛委員長(72)は「台風の影響もなく、地域の盆踊りを復活できて良かった。今後もできれば続けていきたい」と話した。
 (島田支局・寺田将人)

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