山岳救助、標識で迅速化 南アルプス・聖岳に6カ所設置

 南アルプスの聖岳に続く聖沢登山口(静岡市葵区)に17日までに、防災ヘリによる救助地点のレスキューポイントを知らせる看板が設置された。登山道に設定されている6カ所のポイントを地図で示し、遭難の未然防止と迅速な救助活動につなげる。

レスキューポイントを知らせる看板の除幕式をする関係者=静岡市葵区田代の聖沢登山口
レスキューポイントを知らせる看板の除幕式をする関係者=静岡市葵区田代の聖沢登山口
レスキューポイントに設置された標識(提供写真)
レスキューポイントに設置された標識(提供写真)
レスキューポイントを知らせる看板の除幕式をする関係者=静岡市葵区田代の聖沢登山口
レスキューポイントに設置された標識(提供写真)

 各レスキューポイントにも標識を設け、山小屋までの到達時間の目安と救助を要請する際に位置を伝えるポイント番号を記載した。同区の井川エリア活性化を目指す「南アルプスを応援する会」が企業や団体、個人に協力金を募り、購入した看板を遭難対策協議会静岡支部に寄贈した。
 山の日に合わせて看板の除幕式が現地で開かれ、同会や同支部に加えて地元警察、消防、市山岳連盟など南アルプスに関わる団体の関係者も出席した。同会の板倉美奈子会長は「登山道を整備することで井川エリアの交流人口が増え、活性化につながることを期待したい」とあいさつした。
 (社会部・白鳥壱暉)

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