茶道と呉服の魅力体感 浜松の学生ら 専門店主から作法学ぶ

 浜松市内の呉服店13店でつくる浜松呉服専門店会はこのほど、学生に茶道と呉服文化の魅力を継承する和文化講座を中区の呉服店「染の藤京」で開いた。浜松学院大現代コミュニケーション学部の学生2人と星槎国際高浜松学習センターの着付けゼミ生4人が、藤田晴康店主から着物の歴史や茶道の作法を学んだ。

浴衣を着て和文化を体験する学生ら=浜松市中区の染の藤京
浴衣を着て和文化を体験する学生ら=浜松市中区の染の藤京

 学生らは浴衣に着替え、着物の原料の木綿や繭、麻を手で触ったり、帯などの染め方の違いを見比べたりした。江戸時代に友禅染ができたことや染めた糸を織る大島紬(つむぎ)などの説明を受け、伝統文化への理解を深めた。
 茶道では宗徧流の指導者でもある藤田店主から、茶わんの持ち方から飲み方の手まで一連の流れの手ほどきを受けた。「陶芸家が一番こだわっている茶わんの正面からは飲まないように」とアドバイスを受け、作法を確認しながらゆっくりと茶を味わった。
 同高1年の河島悠人さんは「茶の飲み方や菓子の取り方を教えてもらい、とても勉強になった」、同大4年の村松真帆さんは「着物の染め方がさまざまな種類があることを知ることができた」と充実した様子で語った。
 (浜松総局・小林千菜美)

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