⚽関東大学選抜が優勝 静岡は韓国下し3位 SBS杯国際ユースサッカー

 2023SBSカップ国際ユースサッカー(日本サッカー協会、静岡県サッカー協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は最終日の20日、エコパスタジアムで2試合を行った。U―20(20歳以下)関東大学選抜がU―18(18歳以下)日本代表を2―2からPK戦の末に破り、日本勢として8大会ぶりの優勝を飾った。日本は80分以内に勝てば優勝の可能性を残したが、及ばなかった。

U―18日本代表―U―20関東大学選抜後半31分、2点目を決めるU―18日本代表・塩貝(14)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜後半31分、2点目を決めるU―18日本代表・塩貝(14)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半、ボールを奪い合うU―18日本代表・桒原(左)とU―20関東大学選抜・小川=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半、ボールを奪い合うU―18日本代表・桒原(左)とU―20関東大学選抜・小川=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半19分、2点目を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の高橋(9)と松永(右)=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半19分、2点目を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の高橋(9)と松永(右)=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
優勝を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
優勝を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
SBS杯 試合結果
SBS杯 試合結果
U―18日本代表―U―20関東大学選抜後半31分、2点目を決めるU―18日本代表・塩貝(14)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半、ボールを奪い合うU―18日本代表・桒原(左)とU―20関東大学選抜・小川=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 前半19分、2点目を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の高橋(9)と松永(右)=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
U―18日本代表―U―20関東大学選抜 PK戦に勝利して優勝を決め喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
優勝を決めて喜ぶU―20関東大学選抜の選手=20日午後、袋井市のエコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
SBS杯 試合結果

 2位は勝ち点4で日本、得失点差で静岡ユースが3位、U―18韓国代表は4位だった。静岡は韓国を3―1で下して初勝利を挙げた。最優秀選手には優勝した関東大学選抜のFW松永颯汰(流通経大、静岡学園高出)が選ばれた。
▽最終順位
 ①関東大学選抜 勝ち点7②日本4③静岡4④韓国3(2、3位は得失点差による)

20日の結果  関東大学選抜 2―2 日本(PK5―3)
 静岡 3―1 韓国
関東大学選抜にPK戦で惜敗 後半、プレス強め攻勢
 関東大学選抜(7) 2(2―0 0―2)2 日本(4)
 (PK5―3)
 ▽得点者【関】松永(桑子)高橋(鈴木)【日】桑原(鈴木)塩貝(なし)

 【評】関東大学選抜が日本とのPK戦にもつれる熱戦を制した。
 関東大学選抜は前半17分、縦へのロングパスに反応したFW松永が先制ゴール。直後にMF高橋が2点目を奪った。後半は2失点したが、PK戦は全員が成功し貫禄を示した。
 日本は後半にDF桑原、FW塩貝のゴールで追い付いたがそこまでだった。

 後半、プレス強め攻勢

 2点ビハインドの劣勢から後半に追い付く粘りを見せた日本。だが関東大学選抜にPK戦で敗れ、選手は肩を落とした。船越監督は「前半と後半で別のチームになった。頑張ったと言うつもりは毛頭ない。われわれの基準がどこなのか、改めて選手が分かったのでは」と厳しい表情を崩さなかった。
 前半は完全に相手ペース。守備の意図が合わず失点の場面はともにロングパスを通された。DFの主将桑原は「海外チーム相手では先に2点取られてはチャンスがなくなってしまう。もったいなかった」と猛省した。
 中盤で当たり負けた前半の反省を踏まえ、後半は中盤の選手がプレスを強めセカンドボールを回収して流れを生んだ。後半2分、CKを桑原が頭で合わせると、同31分にはFW塩貝が右足で押し込み試合を振り出しに戻した。
 要所で力を発揮した塩貝。だが同点のチャンスだったPKを外したこともあり「自分の力が足りなかった」とうつむいた。ただ2学年上の相手に挽回した経験は大きい。桑原は「追い付けたのは内容があった。今大会を今後に生かしたい」と前を向いた。
 (吉沢光隆)

 大学選抜 際立つ強さと技術
 2学年先輩の意地を見せ、関東大学選抜が3戦全勝で頂点に立った。日本との最終戦でも強さとうまさが際立った。前半17分にロングボールに抜け出したFW松永(静岡学園高出)が先制すれば、2分後にはMF鈴木(清水ユース出)のパスを受けたMF高橋がすぐさま追加点を奪った。
 最優秀選手に選ばれた松永は「大学でも練習してきた形を発揮できたのは良かった」と胸を張った。チームは同点に追い付かれてPK戦にもつれ込んでも慌てなかった。
 U-18パラグアイがチーム事情で不参加となり、急きょ大会出場が決まったが、準備を怠らなかった。「ぎりぎりで負けないシュート、パスは選手に求めた」と佐藤監督。対戦相手をしっかりと分析し、ミーティングで共有させる徹底ぶりで勝負にこだわった。

 

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