青春の日々「五七五」に乗せ 浜北西VS浜松修学舎 中区で高校生俳句選手権 「浜」「殿」お題に熱戦

 浜松市内の高校生が俳句の出来栄えや鑑賞力などを競う「市高校生俳句選手権」(市東区俳句の里づくり事業実行委、市主催)が20日、中区の市ギャラリーモール「ソラモ」で開かれた。浜北西高と浜松修学舎高の代表生徒が青春の日々とその思いを「五七五」の17音に乗せて披露し、熱い俳句バトルを繰り広げた。

高校生が俳句の出来栄えや鑑賞力を競った「浜松市高校生俳句選手権」=浜松市中区の市ギャラリ-モール「ソラモ」
高校生が俳句の出来栄えや鑑賞力を競った「浜松市高校生俳句選手権」=浜松市中区の市ギャラリ-モール「ソラモ」


 生徒は3人一組で出場し、「浜」「殿」をお題にして2試合を行った。お題に沿った句を1対1で披露したほか、相手に対し、入れた言葉の背景や使用した漢字の意図などを3分間で質問。市出身の俳人高柳克弘さんら審査員5人が作品の出来栄えと質疑内容を総合判断して勝敗を付けた。
 1回戦のお題「浜」で、浜北西高が「夏の浜 人描く模様 彩度高し」などで2勝すると、2回戦の「殿」では浜松修学舎高が「甘い蜜 沈殿してる アイスティー」などで勝ち星を並べ、最終的に総得点で浜松修学舎高が勝利した。
 高柳さんの講演会や、ご当地アイドル「H&A.」による同事業の応援ソング「みんなでゴー・シチ・GO!」のライブもあり、来場者は幅広い視点から俳句の魅力を堪能した。
 松島十湖など多くの俳人を輩出する東区を「俳句の里」と位置付け、歴史や文化の香るまちづくりを推進する事業の一環。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催し、今年で4回目。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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