沼津でワークショップ 拝啓 大切なあなたへ 「ありがとう」手紙に

 植松グループ地域振興協会などは21日、大切な人に手紙で感謝を伝えると同時に地域活動に貢献する「手紙ワークショップ」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。夏休み中の親子連れらが、普段は気恥ずかしくて言葉にしづらい家族や友人への思いを手紙に託した。

曽祖父母宛ての手紙を母親に見せる山口快晟君(左)と望那さん=沼津市のららぽーと沼津
曽祖父母宛ての手紙を母親に見せる山口快晟君(左)と望那さん=沼津市のららぽーと沼津

 参加者は相手の顔を思い浮かべ、はがきやメッセージカードに思いの限りを書き記した。手作りの消しゴムはんこや押し花で彩り、会場のポストに投函(とうかん)した。山口快晟君(9)=長泉町立南小3年=と妹の望那さん(5)=沼津学園第二幼稚園年長=は神奈川県在住の曽祖父母に「また遊びに行くね」と書いた。「喜んでくれたらうれしい」とはにかんだ。
 切手代は同協会が負担する。手紙1通につき50円を、同協会が沼津市制100周年記念事業に寄付する仕組みで、参加者は負担なく地域活動に貢献できる。
 同協会は建築資材販売の植松グループホールディングス(HD)が設立した地域貢献活動団体。他界した母親が生前受け取った手紙を大切にしていたと知った植松孝康代表理事(HD社長)の発案で、「ありがとうの手紙を書くキッカケプロジェクト」と銘打ち活動を始めた。イベントでのワークショップのほか、県東部の小学3~6年生の団体の参加を募っている。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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