災害備えにICT活用 静大、フィンランドの学生ら研さん 静岡市葵区で25日グループ発表

 持続可能な開発目標(SDGs)の達成度3年連続世界1位のフィンランドに学ぼうと、静岡大は26日まで、同国のオウル大などの学生を招いた「SDGsサマープログラム」を静岡市内などで行っている。「気候変動や自然災害のリスク低減へのICT活用」がテーマで、県内各所を視察してグループ発表を行う。

富士山噴火を想定した溶岩流のプロジェクションマッピングを見る静岡大とオウル大の学生ら=静岡市葵区
富士山噴火を想定した溶岩流のプロジェクションマッピングを見る静岡大とオウル大の学生ら=静岡市葵区

 プログラムにはオウル大大学院生2人、横浜国立大の留学生2人(インド人、アフガニスタン人)と静岡大生7人が参加。22日は同市葵区の県地震防災センターを訪れ、本県で南海トラフ沿いの地震や富士山噴火が繰り返されてきた歴史と防災の備えなどを学んだ。
 参加者は21日に静岡大静岡キャンパス(同市駿河区)で初めて対面。3グループに分かれ、考察するテーマを「富士山噴火」「地震・津波」「洪水」に決めた。23日に富士宮市の県富士山世界遺産センターや白糸ノ滝を巡り、25日午後1時から静岡市葵区の市産学交流センターで発表を行う。
 オウル大大学院生のヴィッレ・ヴァルテッリ・ヴァリマさん(25)は「フィンランドでは大きな自然災害が少ないので、学ぶことが多い。ICTを活用し、災害にどんな備え方ができるか考えたい」と話した。
 (社会部・瀬畠義孝)

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