「地域農業、皆で支える」東大大学院の教授と浜松トークイベント

 浜松市浜北区のNPO法人スマイルベリーはこのほど、東大大学院の鈴木宣弘教授(農業経済学)を講師に招いたトークイベントを中区のレストラン「ジ・オリエンタルテラス」で開いた。「どうする浜松 飢えるか? 植えるか?」と題して、食料自給率が低い国内の農業が抱える問題について理解を深めた。

講演やトークセッションに参加し、日本の農業の問題点を解説した鈴木教授(右端)=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス
講演やトークセッションに参加し、日本の農業の問題点を解説した鈴木教授(右端)=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス
講演した鈴木教授=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス
講演した鈴木教授=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス
講演やトークセッションに参加し、日本の農業の問題点を解説した鈴木教授(右端)=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス
講演した鈴木教授=浜松市中区のジ・オリエンタルテラス

 講演した鈴木教授は、ロシアによるウクライナ侵攻で食料の輸出規制を行う国が増え、世界の食料需給の逼迫(ひっぱく)が進んでいる状況を解説した。国内では畜産用飼料や農業用化学肥料が高騰している影響を挙げ、「日本の農業は行き詰まってきている」と危機感を強調した。その上で日本の農業政策の疑問点を次々と指摘し、「地域の農業を皆で支えないといけない」と呼びかけた。
 農業や自然栽培に関心を持つ市民ら約60人が参加した。「今、私たちにできること」をテーマに、同市在住の女優熊谷真実さんらが参加したトークセッションも行った。
 同NPO法人は障害者の就労支援や自然栽培を学ぶ事業などを手がけている。
 (浜松総局・白本俊樹)

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