浜名湖の観光課題探る 浜松商業高、12月にプラン提案

 浜松商業高商業科(浜松市中区)の3年生約30人が25日、観光マーケティング研究の授業の一環で、浜名湖周辺など市内3カ所を巡るフィールドワークを行った。同校出身でカキ養殖業の八木田昇一さん(38)や村櫛遊漁組合の高山義和組合長(68)らから産業や観光業が抱える現状や課題について学んだ。

浜名湖が抱える現状や課題を学ぶ生徒(左)=浜松市西区
浜名湖が抱える現状や課題を学ぶ生徒(左)=浜松市西区

 八木田さんは、カキを収穫するのに、養殖の場所を変えながら約1年4カ月を要することなどを説明。「浜名湖は自然に囲まれていてプランクトンが豊富。だから身が肉厚で味が濃厚なカキをつくることができる」と話した。
 浜名湖でアサリの収穫量が減少した理由について高山さんは「昔に比べて湖の塩分濃度が濃くなっていたり、温暖化の影響を受けたり、さまざまな要因がある」と解説した。
 今村陵汰さん(18)は「カキ収穫の体験ツアーをやってみたら面白そう。人の集客に着目して新しいアイデアを考えていきたい」と話した。市や旅行会社JTB浜松支店などと連携し企画した。12月に地域の課題解決に向けた観光プランの提案などを発表する。
 (浜松総局・小林千菜美)

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