畳の上「競技かるた」格闘 長泉で小中生熱戦 川瀬名人が手ほどき

 長泉町井上靖文学館はこのほど、小中学生を対象にした競技かるた体験をコミュニティながいずみで行った。競技かるた日本一を決める名人戦で、昨年と今年(第68、69期)に名人に輝いた川瀬将義さん(29)=同町在住=が講師を務め、初心者も遊べる「決まり字かるた」で、畳の上の格闘技の世界を楽しんだ。

競技かるたを楽しむ子ども=長泉町のコミュニティながいずみ
競技かるたを楽しむ子ども=長泉町のコミュニティながいずみ


 町内と東京都から11人が参加した。川瀬名人は決まり字かるたとかるたの払い方を説明。力を入れてはたくとかるたが畳の上を滑りづらいため、「前に押すような感じで、指の先で弾いて払う」とこつを伝授した。
 参加者らは相手を変えて2回の対戦を行い、最後に2グループに分かれてチーム対抗の「源平合戦」で競い合った。初めての体験という長泉南小4年の片山陽翔君は「楽しかった。かるたがパッと飛ぶのが良かった」と笑顔を見せた。川瀬名人が講師と聞き、都内から来た足立区大谷田小2年の黒原愛理さんは「体験をして百人一首が強くなった」と満足そうだった。
 川瀬名人は「子どもからエネルギーを受け取った。競技かるた普及のため、体験会の重要性を感じた」と話した。
 (東部総局・天羽桜子)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞