藤枝の課題、静岡県内学生が解決プラン発表 静岡理工科大講座

 藤枝市と包括連携協定を結ぶ学校法人静岡理工科大はこのほど、学生らが藤枝を舞台に地域活性化策を考える「地域課題解決講座」のプラン発表会を市内で開いた。同法人が運営する静岡県内の大学、専門学校、高校、中学校から計33人が、4日間のグループワークやフィールドワークで検討した内容を披露した。

藤枝市を舞台に研究した地域課題解決策を発表する学生ら=同市内
藤枝市を舞台に研究した地域課題解決策を発表する学生ら=同市内


 学生らは「コンパクト+ネットワークのまちを創るために」をテーマに、6グループに分かれて研究を進めてきた。蓮華寺池公園や市郷土博物館、岡部宿大旅籠(はたご)柏屋、玉露の里といった観光施設の見学も踏まえ、観光客の減少や空き家の増加、人口減少などを地域の課題に挙げた。
 市の担当者と有識者による審査が行われた。最優秀賞の市長賞を受賞したグループは「定住者を増やすためのワーケーション~市之瀬と過ごす僕の最高の夏休み~」をテーマとし、市之瀬地区の自然など地域資源に着目して空き家を活用した家族で過ごすワーケーションプランを提案。藤枝の魅力を発信して移住定住につなげ、少子高齢化と人口減少、空き家の解決策を発表した。
 審査員は「中山間地域の活性化策として参考にする」と評価した。市長賞のグループは9月に北村正平市長から表彰される。
 (藤枝支局・青木功太)

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