記者コラム「清流」 夏も食べたいミカン

 口いっぱいに広がる爽やかな酸味と甘みに夏の暑さをしばし忘れた-。浜松市北区三ケ日町では9月上旬にかけて緑色の皮のグリーンハウスミカンが収穫最盛期。気温の上がりきらない早朝のうちに、生産者は青々とした実を手際よく摘んでいる。
 前任地の沼津ではミカンといえば「西浦みかん寿太郎」。毎年こたつのお供として冬の楽しみにしていた。浜松で三ケ日のミカンも食べられると期待していた中、想像よりも早く機会が訪れた。取材した農家のアドバイスで、緑色のミカンを冷蔵庫で冷やして食べてみると、ひんやりとした甘酸っぱい果汁が暑さで火照った体に染み渡った。
 秋から冬にかけてが本格的なミカンシーズン。期待は高まるが、夏のミカンの味わいも間違いなく毎年の楽しみになりそうだ。
(浜松総局・山川侑哉)

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