学校での生きづらさ 性的少数者に理解を 教職員向け研修会 静岡市葵区

 静岡市立高(同市葵区)は29日、市内の小中学校や高校の教職員を対象に、性の多様性をテーマにした研修会を同校で開いた。学校でLGBTQなど性的少数者への理解が遅れていると感じた同校の特別支援コーディネーター小川京子さん(57)が、誰もが自分らしく生きる教育現場づくりを進めようと企画した。

LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高
LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高
LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高
LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高
LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高
LGBTQなどの児童生徒への対応について話し合う参加者=静岡市葵区の静岡市立高

 セクシュアリティ教育を研究する静岡大の松尾由希子准教授(46)が講師を務め、LGBTQなどの基礎知識や当事者が学校生活の中で感じる「生きづらさ」などを説明。その後、参加した7校約80人の教職員らは、生徒が教室内で他人の性的指向を面白がって聞き出していた場合に取るべき対応をグループごとに話し合い、意見を共有した。
 初めて性の多様性に関する研修を受けたという静岡市立高の木村才一教諭(48)は「目に見えないことだからこそ授業や普段の生活での発言や行動を意識したい」と研修を振り返った。
 (社会部・鈴木志穂)

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