⚽ジュビロ磐田 昇格争う終盤、痛い引き分け J2リーグ第33節
明治安田J2第33節第1日(2日・ソユースタジアムほか=2試合)前節2位の磐田は1―1で秋田と引き分け、勝ち点を58とした。
②ソユスタ(磐田1勝1分け)▽観衆4154人
秋田 9勝12分け11敗(39)1(0―0 1―1)1 磐田 16勝10分け7敗(58)
▽得点者【秋】飯尾(3)【磐】藤川(2)
【評】磐田は終盤に追い付き、秋田と引き分けた。
序盤から球を保持して攻撃を仕掛けると、前半21分には金子がボレーシュートを放った。30分にはドゥドゥがミドルシュートを狙ったが枠を外れ、無得点で折り返した。
押し気味に試合を進めたが、後半15分、FKを押し込まれて先制点を許した。終了間際にCKのこぼれ球を藤川が決めて同点に追い付いたが、守りを固める相手から勝ち越し点までは奪えなかった。
終盤、何とか追い付く 球際で泥くさく体をぶつける秋田の迫力に押し切られた。磐田は終盤に何とか追い付き、連敗こそ逃れたが、2戦勝ちなし。残り9試合となったJ1昇格を争う終盤戦で痛すぎる引き分けとなった。
累積警告による出場停止明けとなったFWジャーメインが最前線に入り、右足首の負傷から復帰したMF上原が4試合ぶりにボランチで先発復帰した。
球を動かし、秋田のほころびを狙ったが、引いて守りを固める相手を崩せない。前半はセンターバックからボランチを経由するパスが少なく、前線の選手が苦しい体勢でシュートを放つシーンが目立った。上原は「難しい試合になった。一人一人のポジショニングを修正しないといけない」と唇をかんだ。
球際で迫力のある守備で秋田にシュートコースを消されたのも痛かった。試合終了間際に途中出場のFW後藤が放った起死回生を狙ったダイビングヘッドもわずかに外れて崩れ落ちた。18歳は「ふがいないプレーだった。申し訳ない気持ち」と懸命に言葉を絞り出した。
8月は2勝2敗と足踏みし、9月最初の試合もドロー。3位清水との勝ち点差はわずか2。3日の清水の結果次第で自動昇格圏から陥落する可能性がある。「勝ち点1を前向きに捉え、絶対次につなげないといけない」と横内監督。次節ホームでの大宮戦は是が非でも勝利をつかみたい。
(名倉正和)