浜松市内、「雑がみ」分別袋を配布開始 リサイクル意識醸成

 家庭ごみ排出量の削減を目指して浜松市は9月から、市内の民間事業者と連携して、菓子箱やティッシュ箱、包装紙など「雑がみ」の分別用紙袋の無料配布を開始した。協力事業者の各店舗や開催するイベントなどで、購入商品の持ち帰り用袋として計3万1400枚(なくなり次第終了)を配り、雑がみの分別やリサイクルの促進に向けて市民の意識醸成を図る。

雑がみのリサイクル促進に協力し、雑がみ分別袋を来店者(右)に配布する店員=浜松市中区の谷島屋浜松本店
雑がみのリサイクル促進に協力し、雑がみ分別袋を来店者(右)に配布する店員=浜松市中区の谷島屋浜松本店


 配布しているのは、谷島屋の全9店舗、杏林堂薬局の西伊場、ピーワンプラザ天王、和田、芳川、引佐、内野の計6店舗、長坂養蜂場はちみつスイーツアトリエ(中区)。JAとぴあ浜松のイベントや同区の砂山銀座サザンクロス商店街で開催される浜松サザンクロスほしの市でも配布する。
 初日の1日、JR浜松駅ビル「メイワン」内にある谷島屋浜松本店では店員らがレジカウンターで買い物客に分別用紙袋を紹介し、商品を入れて手渡した。内藤賢久店長は「来店者の環境意識の向上に少しでも役立てれば」と話した。
 市は昨年11月に分別用紙袋をリニューアルし、普段使いができるシンプルなデザインに変更した。雑がみの回収ボックスは全ての区役所や協働センターなどに置かれ、紙袋に入れたまま出してリサイクルに回すことができる。
 市ごみ減量推進課によると、市内の家庭ごみ排出量はここ数年、横ばい状態が続く。可燃ごみの約30%が紙類で、そのうち約35%を雑がみが占めている。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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