藤枝に「静かな夜過ごす」キャンプ場整備 24年3月開業予定 交流人口拡大へ

 藤枝市の中山間地域の活性化に向け、同市瀬戸谷地区のびく石ふれあい広場を有効活用し、官民連携で宿泊・滞在拠点施設を整備する事業が4日、始まった。事業主の東海ガス(焼津市、丸山一洋社長)が中心となってニーズが高まるキャンプ場を整備し、交流人口の拡大を目指す。2024年3月にオープンする予定。

びく石ふれあい広場で撮影したテントサイトの完成イメージ=藤枝市瀬戸ノ谷
びく石ふれあい広場で撮影したテントサイトの完成イメージ=藤枝市瀬戸ノ谷
玉串をささげる丸山社長=藤枝市瀬戸ノ谷
玉串をささげる丸山社長=藤枝市瀬戸ノ谷
びく石ふれあい広場で撮影したテントサイトの完成イメージ=藤枝市瀬戸ノ谷
玉串をささげる丸山社長=藤枝市瀬戸ノ谷

 新たに開設する施設名は「びく石山 静かな夜のキャンプ場」(仮称)。同社は、瀬戸谷温泉ゆらくの隣接地に新陶芸センターや道の駅を複合的に整備する市の「ふじえだ陶芸村構想」に共感。地域に貢献する新規事業として、滞在型の観光拠点となる宿泊施設を提案し、主体的に事業を進めることになった。
 コンセプトは「夜を静かに過ごせるキャンプ場」。敷地面積は9820平方メートルで、キッチンやトイレ、シャワーを完備した最大4人の宿泊が可能なコテージを全5棟建てる。うち3棟はプライベートデッキに露天風呂を設置。全27のテントサイトなども設備する。
 同日、起工式が行われ、同社社員や市職員、施工業者、地元住民ら約40人が工事の安全を祈った。丸山社長は玉串をささげ、「自然の中で豊かな夜の時間を過ごしてほしい。キャンプ場を起点に、多くの方に瀬戸谷地域の魅力を実感してもらえることを心から願っている」とあいさつした。
 (藤枝支局・青木功太)

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