大正期 島田の文化活動は? 地元団体「蘭契会」の資料調査 静岡県内外の研究者有志

 島田市のプラザおおるりの一室で2日、地域の文化振興に寄与した故八木利一氏(1898~1980年)の活動や同氏が故清水真一氏(1889~1986年)と大正期に結成した文化団体「蘭契会」(1919~32年)の活動についての古文書調査が行われた。

蘭契会の活動を示す古文書=島田市のプラザおおるり
蘭契会の活動を示す古文書=島田市のプラザおおるり


 日本史研究の学芸員や自治体職員ら5人が県内外からボランティアで集まり、同市の八木家に保管されていた古文書を調べた。明治期から昭和初期にオーケストラや画家などの文化人らを同市に呼び、さまざまな文化活動に取り組んできた八木氏と蘭契会の活動の写真や手紙、催し物のプログラムなどを確認した。
 古文書などは約5千点に上るという。引き続き調査を進め、内容をまとめた資料集の作成を目指す。
 調査を主導した元島田市博物館学芸員で、愛知県豊橋市図書館で学芸員を務める岡村龍男さん(39)は「島田の文化活動の豊かさを示す資料。地域住民にも知ってもらえるよう活動を続けたい」と語った。
 (島田支局・白鳥壱暉)

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