「がむしゃらに戦いたい」アンプティサッカー 浜松初の日本代表 小寺選手 国際大会前に副市長を訪問

 手足の切断障害がある選手がつえを使ってプレーする「アンプティサッカー」の日本代表に、浜松市北区の会社員小寺雄貴選手=ガネーシャ静岡AFC所属=が初選出された。同市からの代表選出は初めて。小寺選手はポーランドで16、17日に開催される国際大会「アンプフットボールカップ2023」を前に6日、チーム関係者らと市役所を訪れ、山名裕副市長に意気込みを語った。

アンプティサッカーの日本代表に初選出され、浜松市の山名副市長(左から2人目)に意気込みを語る小寺選手(同3人目)=市役所
アンプティサッカーの日本代表に初選出され、浜松市の山名副市長(左から2人目)に意気込みを語る小寺選手(同3人目)=市役所


 小寺選手は小学校でサッカーを始め、学生時代もフットサルなどを続けてきた。19年に左足を切断し、アンプティサッカー歴はわずか2年6カ月。競技は「サッカーとは似て非なるスポーツ。技術はまだまだだが、サッカー経験を生かした『考え方』をチームに還元し、がむしゃらにプレーしたい」と言葉に力を込める。
 所属チームではフォワードとして活躍し、得点力を買われて13人の代表枠に選ばれた。さらに、今回からアンプティサッカーもフル代表と同じユニホームを着用できることに。「子どもの頃から夢見た代表のユニホームを着られることは誇り」と目を輝かせ、次回のワールドカップ(W杯)に向けては「代表に残れるよう、常にアピールの場だと思って頑張りたい」と抱負を述べた。
 山名副市長は「活躍に多くの人が勇気づけられている。チームが好成績を残せるよう祈っています」とエールを送った。
 同大会は日本、ポーランド、イングランド、米国、コスタリカの5カ国が出場する。日本の出場は17年度以来2度目。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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