不審者の対応策 理解 静岡医師会 医療関係者ら研修

 静岡市静岡医師会は6日、医療機関内での犯罪発生防止策や対処法を学ぶ研修会を同市葵区の静岡医師会館で開いた。24人が対面、医療機関73施設の担当者がオンラインで参加し、不審者侵入時の対策などについて理解を深めた。

不審者侵入時の対策を説明する静岡中央署の永田生活安全課長=静岡市葵区の静岡医師会館
不審者侵入時の対策を説明する静岡中央署の永田生活安全課長=静岡市葵区の静岡医師会館

 静岡中央署の永田央生活安全課長と静岡南署の杉山慎一生活安全課長が講師を務め、窓に補助錠をつける侵入対策や通報時の留意点などを説明した。不審者が院内に侵入してきた場合には、刺股やカラーボールといった防犯資機材だけではなく、消火器やファイルなど身近なものを使って相手との距離をとり、自身や患者の身の守る方法も指導した。永田課長は「犯罪はいつどこで起こるか予測ができない。日頃から定期的に研修会や訓練を実施することで防犯への意識を高めてほしい」と呼びかけた。
 研修会は6月に両署と同医師会が、県内で初めて締結した医療機関の防犯対策推進に向けた連携協定事業の一環として開催。研修を受講した医療機関に「防犯対策推進医療機関」を示すステッカーを交付した。
 (社会部・鈴木志穂)

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