島田にeスポーツ専用室 地域活性化、介護予防 市長設置方針

 島田市の染谷絹代市長は8日の市議会9月定例会一般質問で、eスポーツ専用ルームを同市のプラザおおるり内に設置する方針を示した。高齢者を中心とした普及を通じ、地域活性化や世代間交流を図り、認知症や介護予防を推進する考え。自治体によるeスポーツ専用室の設置は県内初という。横山香理氏への答弁。

 2024年度以降の展開を計画している。パワーリハビリ教室の会場がおおるりから市保健福祉センターに移転することに伴い、空いた部屋を活用する。インターネット回線の整備など改修を行い、専用のゲーミングデスクや椅子なども用意する予定。1回に約20人利用できる計画で、専門の指導者を配置し、高齢者向けの教室も開催する。
 市は本年度から、地域コミュニティーの活性化などを目的に体験会などを通じたeスポーツの普及啓発に取り組んでいる。音楽に合わせて太鼓をたたくニンテンドースイッチの「太鼓の達人」や、スポーツやレジャーを題材にした体験型ゲーム「GO VACATION」を使用している。今後、参加者アンケートなどを通じて新たに取り入れるソフトを検討する。男性の積極的参加につながるようレーシングゲームなどの導入も視野に入れるという。
 (島田支局・寺田将人)

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