浜松市長 知事に予算要望提出 野球場整備、政令市の助成除外見直しなど

 浜松市の中野祐介市長は12日、県庁に川勝平太知事を訪ね、県の2024年度予算編成に対する要望書を提出した。重要事項として、遠州灘海浜公園篠原地区への野球場整備と、政令市が対象外になっている市町向け県単独助成事業の取り扱いの見直しを求めた。

川勝平太知事(左)に要望書を手渡す中野祐介浜松市長=12日午前、県庁
川勝平太知事(左)に要望書を手渡す中野祐介浜松市長=12日午前、県庁

 野球場については、サブ球場や室内練習場などを併設したプロ野球が開催可能な2万2千人規模、自然環境に配慮した全天候型ドーム構造の施設整備を要望。中野市長は「まち、暮らしの魅力を高めることは人口流出を防ぎ、流入を増やすことにもつながる。施設を核に地域一帯のまちづくり、にぎわい創出を進めたい」とし、野球だけでなく幅広いイベントが開催可能な「多目的スタジアム」の早期実現を訴えた。
 県単独助成事業に関しては「浜松市民も県民税を納めている。健康や命に関連し、県民一人一人を対象とした助成事業については住んでいる場所によって格差を設けず、同じように扱ってほしい」と述べ、新たに助成事業を創設する際には政令市も対象とするよう強く求めた。
 川勝知事は野球場については「方向性は同じ。足並みをそろえて丁寧にやっていきたい」と同調した一方、県単独助成事業の取り扱い見直しには「問題提起をいただいた」と述べるにとどめ、慎重な姿勢を示した。
 中野市長は県議会の中沢公彦議長にも要望書を提出した。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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