災害時の担い手に 藤枝市内の中学生 傷病者搬送手順学ぶ

 藤枝市立総合病院の災害派遣医療チーム(DMAT)の看護師5人がこのほど、防災・減災教育を市立大洲中で行った。2年生75人が総合学習の一環で、大規模災害時を想定した傷病者の搬送方法や応急処置法などを学んだ。

担架を使った搬送を体験する生徒=藤枝市立大洲中
担架を使った搬送を体験する生徒=藤枝市立大洲中

 生徒は看護師の指導を受け、心肺蘇生法に挑戦。グループごとに分かれ、要救助者を発見するところから声かけや周囲の人に協力の呼びかけ、119番、胸骨圧迫、AED使用までの一連の流れを体験した。
 担架を使った傷病者の搬送では、担架を上げる時や下ろす時、運ぶ時の合図の大切さや、進行方向に進みやすい持ち方で丁寧な搬送などを確認した。骨折といったけがの応急処置として、三角巾と添え木を使って関節2カ所を固定したり、避難所生活の説明も受けたりした。
 中学での防災・減災教育は、新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの実施となった。地域防災の担い手の中学生が防災の知識と経験を身につけ、意識を高めることを目的としている。
 (藤枝支局・青木功太)

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