記者コラム「清流」 浜名湖の水中で出会い

 背中に紫色の斑紋があるシラライロウミウシ、体の外周に黄とオレンジの色帯があるミツイラメリウミウシ。この夏に潜った浜名湖の水中で、“海の宝石”と呼ばれるたくさんのウミウシたちに出会った。
 浜名湖体験学習施設「ウォット」によると、浜名湖は100種以上のウミウシが観察できる日本有数の生息地。取材日は1時間で10匹ほどを発見できたが、案内してくれたガイドによると「これでも少ない方。多い日には一匹ずつ観察していると先に進めないほど」という。キスやメバルなど魚の姿も多く見られ、浜名湖の豊かさを実感した。
 前任地は沼津で、本県でダイビングといえば伊豆半島という認識だった。浜名湖の魅力の一端を知り、今後さらに面白さや美しさを発掘し、映像や写真で発信したいと思っている。
(浜松総局・山川侑哉)

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