浜松VS飯田“領土”懸け 10月、4年ぶり開催の国盗り綱引き 両軍火花
浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」と長野県飯田市南信濃の「信州軍」が互いの“領土”を懸けて争う伝統行事「峠の国盗り綱引き合戦」の両軍関係者5人が21日、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、10月22日に4年ぶりに開催される決戦に向けて意気込みを語った。
新型コロナの影響で2020年から中止となっていた綱引き合戦は今回で33回目。県境の「ヒョー越峠」で有観客開催し、両市長も大将として参戦する。
これまでの通算成績は遠州軍の15勝17敗。遠州軍の主将山本功さんが「今年、来年と勝って、再来年は信州軍の領土に入りたい。先輩方から続いた絆を大切にし、今後もこの伝統行事を続けていく」と力強く語ると、信州軍の軍師山崎久孝さんは「両市長とも今回が初陣。今後の勢いにかかってくるので何としても勝って盛り上げたい」と返し、早くも火花を散らせた。
20年に就任した飯田市の佐藤健市長は中野市長にとって総務省の先輩。中野市長は「尊敬する先輩だが、この綱引き合戦に関しては負けるわけにはいかない。遠州軍が絶対に勝ちましょう」と言葉に力を込めた。
(浜松総局・宮崎浩一)