川勝知事が訪韓 友好10周年、忠清南道知事と面会 交流深化へ共同宣言

 川勝平太知事は23日、静岡県との友好協定締結10周年を迎えた韓国中部の忠清南道を5年ぶりに訪れて金泰欽知事と面会し、交流深化に向けた共同宣言に調印した。両県道のさらなる友好関係の構築に努め、互いの地域の魅力や文化を積極発信して人的往来を促進することを確認した。

友好協定10周年記念式典で記念品を交換した川勝平太知事(左)と忠清南道の金泰欽知事=23日、韓国・忠清南道公州市
友好協定10周年記念式典で記念品を交換した川勝平太知事(左)と忠清南道の金泰欽知事=23日、韓国・忠清南道公州市

 式典で川勝知事は10年の節目を迎えた喜びを伝え、「竹は節を作りながら大きくなる。竹が天に向かって伸びるように友好関係を築いていきたい」と述べた。金知事は「ともに足並みをそろえながら両県道が発展するように前に進みたい」と強調した。
 記念品の交換では、川勝知事が組子細工で富士山を描いた佐次本木工(掛川市)の額を贈り、忠清南道からは、百済の最高指導者が使ったとされる金銅冠帽を描いた装飾を受けた。川勝知事は、同日から忠清南道公州市と扶余郡で始まった10年に1度の歴史文化祭「大百済典」の開幕式にも出席した。
 川勝知事の忠清南道訪問は2018年以来で、今回は23~24日の日程で滞在。静岡県では5月に友好協定10周年記念の舞台公演を静岡市駿河区で行い、昨年7月に就任した金知事が初めて来静した。

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