歴史ビジネス 斬新アイデア 静岡県商品開発セミナーで事業化へプレゼン

 静岡県東部の歴史文化資源を生かした商品プラン開発セミナー(県など主催)の最終回がこのほど、三島市民文化会館で開かれた。受講生が練り上げたビジネスプランを発表。源頼朝の旗揚げにちなんだ「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」の商品化、伝統の三島柄を押し出したイベント開催など斬新なアイデアを披露した。

ビジネスプランを発表する受講者=三島市民文化会館
ビジネスプランを発表する受講者=三島市民文化会館


 受講者約20人がチームごとに事業内容や意義、ターゲット層などをプレゼンテーションした。デジタル「御宿場印」の販売、プロカメラマンによるコスプレ撮影ツアー催行といったプランも上がった。今後、それぞれ事業化を狙う。既に商品試作など具体的に動き出しているチームもある。
 旗揚げ餃子チームは、伊豆のジビエ(野生鳥獣肉)などを具材にして地元産ビールと一緒に販売し、県東部を代表する土産物にすると意欲を語った。三島柄チームは三島柄マスキングテープで「まちをジャック」し、三島柄のルーツで版行された国内最古の仮名暦「三島暦」の価値を再認識し、郷土愛を強める機会にすると提案した。
 歴史文化資源を活用して観光地としての魅力を高める県東部地域局の事業の一環。飲食やリゾート施設運営、金融機関など幅広い業種から受講生が集った。それぞれのノウハウを掛け合わせた新たな事業展開が期待される。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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