島田市新庁舎が完成 10月10日開庁 行政機関集約 大井川流域の木材活用

 2021年7月から建設工事が進められていた島田市役所新庁舎が完成し、24日に竣工(しゅんこう)式が行われた。10月10日に開庁を迎え、16日までに全部署で業務を開始する。

波打つように配置した雁行型の外壁を採用した島田市役所新庁舎
波打つように配置した雁行型の外壁を採用した島田市役所新庁舎
新庁舎完成を祝いくす玉を割る染谷市長(左から2人目)ら=島田市
新庁舎完成を祝いくす玉を割る染谷市長(左から2人目)ら=島田市
新庁舎完成を祝い演舞を披露する大奴=島田市
新庁舎完成を祝い演舞を披露する大奴=島田市
波打つように配置した雁行型の外壁を採用した島田市役所新庁舎
新庁舎完成を祝いくす玉を割る染谷市長(左から2人目)ら=島田市
新庁舎完成を祝い演舞を披露する大奴=島田市


 式典で染谷絹代市長らがくす玉を割ると同時に、航空自衛隊静浜基地(焼津市)の訓練機2機が上空を飛行して門出を祝った。染谷市長は「市民の安心安全を支えられる庁舎となった。長く愛される場所にしていきたい」とあいさつした。関係者約90人が出席した。式の前には、島田帯まつり保存会のメンバーが大奴の演舞を披露して華を添えた。
 新庁舎は鉄筋コンクリート造りの地上4階建て。延べ床面積は現庁舎の約2倍の約1万1250平方メートルで、近隣のプラザおおるりなどに分散していた行政機関を集約する。市民の利用が多い福祉や子育て関連の窓口を1階に配置した。
 災害対策として免震装置を採用したほか、洪水による浸水を防ぐため、1階の床を現庁舎より50センチ高くした。市内特有の西風を自然換気に取り入れようと、波打つように配置した雁行(がんこう)型の外壁を採用した。天井や壁などには大井川流域産材を活用した。
 隣接する現庁舎は24年6月までに解体され、跡地を駐車場として活用する予定。
 (島田支局・白鳥壱暉)

 

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