卓球女子 メダル確定 平野美宇(木下グループ、沼津市出身)出場 杭州アジア大会
杭州アジア大会第2日の24日、柔道は女子48キロ級でパリ五輪代表内定の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が今大会で日本の金メダル1号となり、前回大会の52キロ級に続く2階級制覇を飾った。男子66キロ級の田中龍馬(筑波大)も優勝した。
競泳は女子50メートル平泳ぎで32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が30秒14の日本新記録をマークし、男子100メートル背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)とともに銀メダルを手にした。
体操は男子団体総合決勝を実施した。ローイング(旧ボート競技)の女子かじなしフォアで日本が2位に入った。近代五種の日本は男女ともパリ五輪の出場枠を獲得した。
卓球は女子団体が準々決勝で台湾を3-0で下し、2大会ぶりのメダルを確定させた。平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は2番手で出場しストレート勝ち。その他の静岡県勢はローイングの大塚圭宏(NTT東日本、沼津工高出)が男子エイト決勝に出場し5位。難波尭弘(東レ)が先発出場したバレーボール男子は3-0でインドを下して4強入りした。
■卓球
▽女子団体準々決勝
日本 3―0 台湾
○ 早田(日本生命) 3(11―4 11―1 11―9)0 李昱諄
○ 平野美(木下グループ) 3(11―4 11―4 11―6)0 劉馨尹
○ 張本美(木下アカデミー) 3(11―8 9―11 11―4 11―6)1 陳思羽
平野 難敵台湾を一蹴 「しっかり動けた」 【杭州=本社臨時支局・山本一真】世界ランク4位の難敵、台湾を難なく退け女子団体の日本が2大会ぶりのメダルを確定させた。早田(日本生命)、平野(木下グループ、沼津市出身)、張本(木下アカデミー)でストレート勝ち。平野は世界ランク58位の劉馨尹を寄せ付けず「サーブレシーブ、ラリーともしっかり動けた」と振り返った。
第1、2ゲームをいずれも11-4と圧倒したが、第3ゲームは序盤で1-4。だが、緩急を生かして6-6まで盛り返すと、ここからの2ポイントに今大会のテーマに挙げた「自分から動く」意識が表れた。7点目はサーブからの3球目攻撃で奪い、次はラリー中に自ら仕掛けて8点目。そのまま5連続得点で仕上げ、「予選リーグから相手のレベルが大きく上がっても、焦らず最後までプレーできた」と納得の表情だ。
3位決定戦はなく「銅」以上が確定。早田が「各国がこの大会に懸けてきている。メダルより(打倒)中国ということはない」と受け止めるように、世界ランク上位7カ国のうち6カ国が出場するアジア大会のメダルは価値がある。ただ、さらに大きな目標があるのも事実。王国への挑戦権を手にするため、準決勝は韓国との大一番だ。