島田・伊太小伝統 陶芸に奮闘 統合の3小学校と交流 土こね、ろくろ体験も

 本年度末で閉校する島田市伊太の伊太小は25日、同じく統合する相賀、神座、伊久美の3小学校の児童を招いた陶芸体験交流会を開いた。北部4校の3年生約20人が伊太小伝統の焼き物作りを通じて親睦を深めた。

陶芸体験を通じて交流する児童=島田市の伊太小
陶芸体験を通じて交流する児童=島田市の伊太小

 児童は班ごとに分かれて土をこねて形を作る「作陶」に挑戦した。ろくろなどの専用器具を用い、コップや皿、オブジェ作りに取り組んだ。完成した作品は素焼きし、色付けする「釉塗り」も行う予定。伊太小の藤村梨緒さんは「みんなでできるのは楽しい。自分用の皿を作った。教えてあげることもできた」と話した。
 伊太地区ではかつて、地元で産出した「伊太粘土」を用いた瓦生産が盛んで、学校でも50年以上前に陶芸体験が始まった。図工教材として定着していき、図工室は陶芸の設備が豊富で校内には焼き窯もある。
 伊太、相賀、神座、伊久美と第一の計5小学校が統合し、全児童は来年度から第一小に通う。
 (島田支局・寺田将人)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞