中野浜松市長 初の予算編成方針「市民の声を反映」 

 浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、2024年度の予算編成方針について、「元気なまち・浜松の実現」を基本方針に掲げ、「市民、企業、地域の希望や期待を可能な限り反映できる予算をつくりあげていきたい。市民の声を積極的に取り入れる」と述べた。5月に就任した中野市長にとって今回が初めての当初予算編成になる。

浜松市役所
浜松市役所

 前市政は中期財政計画(計画期間15~24年度)に基づいて財政支出を制約し、市民1人当たりの市債残高の削減などを積極的に進めた。中野市長は「財政計画で掲げる目標達成は当然考える」と従来の行財政改革路線を一定程度継承する方針を示した一方で、「予算が財政計画に縛られるものでもない。行政として何をやるべきかを議論し、見極める。規律ある財政を堅持するため、いっそうの歳入確保も徹底したい」と語った。
 中野市長は、重点として人口減少や少子化、デジタル化、カーボンニュートラルなどの社会課題の解決に向けた施策などを挙げ、「歳出の重点化、より効果が高い事業への再構築など、メリハリのきいた予算を編成する」と述べた。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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