記者コラム「清流」 斬新な発想 感心と自省

 「人手不足に悩む建築現場の職人を助けたい」「農業を支えたい」「最高のトイレ環境を提供したい」。いずれも、高校生や専門学生が提案した社会課題の解決に役立つロボットのアイデアだ。
 ロボットアイデア甲子園の県西部地区大会には、ユニークな案が出そろった。職人の動きをまねる手を持ったロボットや、さまざまな種類の畑に対応できる収穫ロボット、トイレの汚れや害虫を感知すると自動で清掃するロボットなど、斬新な発想に感心するとともに自省した。
 新しいことをする際や人の挑戦を見聞きする時、思わず「できない理由」を考えてしまっていたようだ。アイデアをどう実現させるか、堂々と答える発表者に気付かされた。将来、ぜひアイデアを具現化してほしい。
(浜松総局・白本俊樹)

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