藤枝大祭りへ準備着々 子どもら練習に熱 10月6~8日開催

 「日本一の長唄と地踊り」として知られる藤枝市の藤枝大祭り(10月6~8日)に向け、市内の各地域で準備が進んでいる。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりに開催される祭典を間近に控え、毎晩の地踊りの練習にそれぞれ熱が入る。

地踊りの練習に励む小坂区の子どもら藤枝市生涯学習センター
地踊りの練習に励む小坂区の子どもら藤枝市生涯学習センター
扇子の使い方や細かな動きを確認する市部区の子どもたち藤枝市天王町の市部会館
扇子の使い方や細かな動きを確認する市部区の子どもたち藤枝市天王町の市部会館
地踊りの練習に励む小坂区の子どもら藤枝市生涯学習センター
扇子の使い方や細かな動きを確認する市部区の子どもたち藤枝市天王町の市部会館

 市生涯学習センターでは小坂区が27日、法被を着た約50人の子どもと大人による稽古に励んだ。日本舞踊師範の藤間秀祐美さん(57)の指導を受けながら、本番で披露する「菊づくし」と「元禄花見踊」の曲に合わせ、全体の流れや動作、姿勢などを確認した。市立藤枝中央小5年の橋本美結さん(10)は「先生の踊りを参考にして頑張りたい」と意気込み、同校5年の八田莉愛さん(10)も「一つずつ丁寧に踊りたい」と笑顔を見せた。
 同市天王町の市部会館では28日、市部区の約40人の子どもたちが長唄の「越後獅子」と「藤娘」を踊り、指導する猿若明花さん(62)から扇子の使い方や細かな動きを教わった。大人の振り付けに挑戦する子どもたちに、猿若さんは「細かい振りを覚え、そろえて踊ることに関しても努力してくれている」と目を細めた。
 藤枝大祭りは3年に1度、同市の旧東海道藤枝宿周辺で開催される。14区が参加し、長唄と三味線、おはやしの生演奏に合わせて地踊りが披露される。各町の勇壮な屋台も引き回される。10月1日午後0時半からは、祭りを楽しく学ぶイベント「地域の伝統文化体験会」が市民会館で行われる。

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