新嘗祭への献上米、収穫 松崎町・山本さん
11月23日に皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)に献上する米の刈入収穫式が1日、松崎町伏倉の水田で行われた。献上米を育てた同町岩科北側の山本太美雄さん(73)や静岡県、町の関係者が約40人が出席し、稲刈りに汗を流した。
同町岩科南側の国柱命神社の壬生忠之宮司が神事を執り行った。祝詞が読み上げられた後、山本さんらが鎌を使って丁寧に稲を刈り取った。品種は「きぬ娘」で、6月上旬に田植えを行った。天日干しや精米の後、1升分を選定して10月下旬に送る予定。
山本さんは「猛暑や病害虫の影響もなく大きく育った。長らく農業をしてきたが、集大成として献上できるのは非常に光栄」と笑顔を見せた。
毎年県内の農家1軒が選出されて献上する。同町からは、2002年以来21年ぶり2度目という。