伝統の地踊り披露 藤枝大祭り6日開幕 体験会と安全祈願
3年に1度開催される藤枝大祭り(6~8日)のプレイベント「地域の伝統文化体験会」が1日、藤枝市民会館で開かれた。雅楽楽器や三味線、おはやしの体験、雅楽と長唄の鑑賞会が行われ、市民は一足早く祭りの雰囲気に酔いしれた。
東京芸術大音楽部卒業生の雅楽と長唄協会の会員らによる長唄の演奏が披露され、美しい音色が響き渡った。大祭り本番に向けて練習してきた全14区の子どもたちは、それぞれ長唄の曲に合わせて地踊りを繰り広げた。
園児から中学生までを対象とした体験エリアでは、子どもたちがプロの長唄奏者の指導を受けながら伝統楽器に親しんだ。
藤枝茶の手もみや呈茶、飲み比べ体験もあり、藤枝の茶文化を発信した。
イベントは市や藤枝大祭連合会などでつくる市伝統文化体験会実行委員会が主催した。前回までの祭りは前夜祭を開催していたが、少子化が進む中、祭りの歴史と文化の伝承を重視し、代わりとなる企画を用意した。
同連合会の秋田弘武会長は「子どもたちに祭りの楽しさと地域への誇りを感じてほしい」と話した。
(藤枝支局・青木功太)