「SDGs」食べて学ぶ 静岡大付属島田中で授業

 島田市の静岡大付属島田中は2、3の両日、植物由来の原材料を使用した食品「プラントベースフード」(PBF)を食べて持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ家庭科の授業を行った。1年生約100人が食と環境問題などへの理解を深めた。

プラントベースフードのレトルトマサラカレーを試食する生徒=島田市の静岡大付属島田中
プラントベースフードのレトルトマサラカレーを試食する生徒=島田市の静岡大付属島田中

 建設コンサルタント業の八千代エンジニヤリングとエスビー食品が協力し、調理実習ではPBFのレトルトマサラカレーなどを提供した。生徒らはフェアトレード認証原材料を使用したターメリックを使って炊いたご飯にカレーをかけて試食した。他のスパイスも使用し、味の変化などを確かめた。
 諸沢虎太郎さん(13)は「植物由来のベジミートは、いつも食べている肉と味や食感がほとんど同じだった。環境負荷が少ない食品なので機会があればまた食べてみたい」と話した。
 調理実習に先立ち、両社の社員が食と環境の関係や、味や栄養価などを意識したPBFの開発について講義した。授業を企画した家庭科の伊藤誠教諭(33)は「食べる経験は大切で、普段の食と世界がつながっていることを家庭でも話し合うきっかけにしてほしい」と述べた。

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