新野球場早期実現を 浜松の期成同盟会、静岡県に要望

 浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会でつくる「新野球場建設促進期成同盟会」(会長・中野祐介市長)は3日、静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場の早期建設を要望した。規模や機能については、自然環境への配慮を前提に、プロ野球が開催可能な2万2千人規模、天候にかかわらずプロ野球以外の幅広いイベントも開催できる「多目的ドーム型スタジアム」の実現を求めた。

川勝平太知事(中央)に多目的ドーム型スタジアムとしての野球場を早期に建設するよう要望する中野祐介市長(右から2人目)=3日午後、県庁
川勝平太知事(中央)に多目的ドーム型スタジアムとしての野球場を早期に建設するよう要望する中野祐介市長(右から2人目)=3日午後、県庁

 要望に訪れたのは、中野市長、戸田誠議長、斉藤薫会頭、広野篤男会長の4人。ドーム型や照明設備のない屋外球場などを軸に、規模や構造を絞り込む県の作業が大詰めを迎えていることから、前年に続いて要望を行った。今回は機能を明確に「多目的ドーム型スタジアム」と提示した。
 中野市長は要望書を手渡し、「さまざまなスポーツとイベントが開催できる多目的ドーム型スタジアムは地域活性化の中核施設になる。一日も早く実現してほしい。施設を核としたまちづくりにも取り組んでいきたい」と強調した。
 県側は2024年6月の基本計画公表に向け、県議会12月定例会で検討状況を報告し、同2月定例会で基本計画素案を示すスケジュールを伝えた。川勝知事は「生態系の観点も含めて慎重に、着実に進めている。(最寄りの)JR高塚駅から施設までのにぎわいもつくってほしい」と述べた。
 期成同盟会はこの後、県議会の中沢公彦議長にも要望書を提出した。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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