なでしこ決勝進出 中国に4―3 杭州アジア大会・女子サッカー

 杭州アジア大会第11日の3日、サッカー女子準決勝で2連覇を目指す日本は中国に4-3で競り勝ち、5大会連続で決勝に進んだ。もう1試合は2大会ぶりの優勝を狙う北朝鮮がウズベキスタンに8-0で大勝。両チームは6日の決勝で顔を合わせる。

日本―中国 前半、チーム3点目のゴールを決めた千葉=杭州(共同)
日本―中国 前半、チーム3点目のゴールを決めた千葉=杭州(共同)
日本―中国 後半、競り合う山本(左)=杭州(共同)
日本―中国 後半、競り合う山本(左)=杭州(共同)
日本―中国 前半、チーム3点目のゴールを決めた千葉=杭州(共同)
日本―中国 後半、競り合う山本(左)=杭州(共同)


▽女子準決勝
日本 4(4―1 0―2)3 中国
▽得点者【日】中嶋、谷川、千葉、古賀【中】汪琳琳、張琳艶、楊莉娜


少ない好機 確実に加点  【杭州=静岡新聞社臨時支局・大沼雄大】地元中国の攻撃を受ける時間が長く続いた試合で、日本の決定力が光った。日本は前半、少ないチャンスで4点を仕留め、相手の猛追を1点差でしのぎきった。
 スタンドはほぼ中国サポーターで埋まり、開始前から大声援が飛ぶ完全アウェー。中国のグラウンドを広く使った素早いパス回しと圧力に序盤から苦戦した。ボールを保持される苦しい展開の中、前半12分、山本(日テレ東京V、掛川JFC出)が右サイドをドリブル突破。ペナルティーエリア内に進入して深い位置から中央に送り、中嶋(広島)の先制点をお膳立てした。
 8強入りした今夏のワールドカップ代表メンバーで、今大会5得点のFW千葉(千葉、藤枝順心高出)も続く。2―1で迎えた同35分、山本からのスルーパスをゴール右で受けると、左隅の対角に冷静に流し込んだ。千葉は「雰囲気を楽しもうと臨んだ。持ち味のスプリントを生かしてゴールできた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 18歳ながら先発に名を連ねた谷川(JFAアカデミー福島)も躍動。中盤のボールカットで相手の好機の芽を摘み、勝ち越し点を決めた。試合終了後には「私たちの目標はアジアチャンピオンになること」と語り、北朝鮮との大一番に向けて気を引き締めた。

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