相賀谷太鼓や地元自然の壁画 島田・相賀小 閉校控え、児童ら思い出づくり
島田市の相賀小はこのほど、本年度末の閉校を前に、老朽化が進んだグラウンド東側の壁画をよみがえらせるプロジェクトに取り組んだ。同市船木のフジタ塗装が中心となり、塗装会社などでつくる全国的なボランティア団体「塗魂(とうこん)ペインターズ」のメンバーと児童が仕上げ作業に臨んだ。
同校の壁画は1985年度から7年間、卒業生が描き続けてきた。近年塗装が剥げ落ちるなど絵が判別できなくなっていたため、当時の卒業生らPTAが修復を企画した。フジタ塗装が賛同し、仲間とボランティアで壁画の洗浄や塗装を進めてきた。
新たな壁画は児童がアイデアを出し合い、同校伝統の相賀谷太鼓や地元の自然にちなんだデザインに決めた。仕上げ作業ではペンキを用いて手形を押したり、思い思いの絵を描いたりした。
6年の柴日和さん(11)は「失敗したところもあったけれど、それも思い出として残ってくれるとうれしい」と話した。フジタ塗装の藤田優介社長(38)は「子どもたちの楽しそうな笑顔を見ることができて最高です」と述べた。
(島田支局・寺田将人)